依頼と命令

 やや、堅い内容が続きますが、今週は私がこういう内容を書きたいと思える様な事が会社で比較的多くあったので、退屈かもしれませんが、書かせて頂きます。私の職場だけかもしれませんが、最近の上司は頑固さがなく、物分かりが良くなった分、それが”依頼”なのか”命令”なのかよく分からない仕事の振り方をしてきます。最初は”お願いがあるのですが・・”という調子で切り出してきます。その後、やり取りをしていくなかで、この上司は部下である私に丸投げしたいのか?、ある程度、自分の方針に沿って私に案を出して欲しいと言っているのか?、単に自分の命令通りに私に動いて欲しいのか?を判断する事になります。もちろん、お願いがあるのですが・・と前置きがあったのに、何故、命令するのか?なんて野暮な事は言いません。どんな言い方であろうが、サラリーマンの世界では、コンプライアンスを遵守し、社則に従っていれば、どの様に自分の部下を使おうが、それは上司の裁量です。問題は明らかに途中まで丸投げだった癖にある程度、目途がつくと自分の意見を言い出して、こちらの方針をひっくり返してしまう上司がいる事です。おそらくは、この上司は最初、自身の組織に求められているOutputや期待されている成果をイメージできないまま、部下に投げたはずです。つまり先を読む事や具現化が苦手な上司の典型です。ところが受けた部下の方が上司よりも問題を先例に従って類似の事象にあてはめ、ケース分けして対策を打ち出す事が得意な場合、上司はその問題の本質をその段階で理解し、あれやこれやその対策に口を出したくなるという事だと思います。そして、いつの間にか、そのアプローチを、最初から自分1人でやった事の様にクライアントへ提案していると、部下はここで確実にモチベーションが下がります。もし”依頼”ならば”私はこの問題にどうアプローチしたら良いのか分からないので、経験豊富な君のアイデアを今日から一週間後に、いくつか出して欲しいのだが、今、仕事の負荷はどうかな?受けられる状態かな?”という切り出し方をすべきだと私は思います。そして、提案されたら、あくまで、この部下に託したのだから、この部下のアイデアの中からチョイスすべきであって、それを全否定して、自分のアイデアにすり替えるというのは、非常に失礼な話です。それも、悪気なく、そうしている事が多く、それは、もっと、たちが悪いです。クライアントへ提案する場合も必ず、この部下を横に置いて、”彼が考えた案なので詳細のコンセプトについて彼から説明させますが、宜しいでしょうか?”と切り出し、クライアントのリアクションやコメントを記録する役に徹するというのが良いと思います。全てが終わったら、”君のアイデアを先方は大変、気に入っていたよ。ありがとう。助かったよ。”と労う。我々にとっては当たり前の部下とのコミュニケーションが、だんだん、できなくなってきている様で、コンプライアンスに守られている割には、むしろ、上司と部下の関係がぎくしゃくしている様にも見える場合があります。逆に言えば”私はこうやりたいと思っている。全責任を私が取るので、黙ってついてきて欲しい”と宣言して、仕事を割り振るのは”命令”であり、昔はワンマンな上司が多かったので、ほとんど、このパターンでした。この命令の場合、Outputや成果に大きな差を生むのが、日ごろからの信頼関係であり、ほとんどがアフター5で築いていくものでした。信頼関係ができていますから、多少、理不尽な事や前言を撤回する様なチェンジマインドの指示を出されても、耐えられるわけです。一方で、ただ上司だから部下に命令できると勘違いしている人も居たわけで、この場合はちょっと矛盾した事を言うだけで、信頼関係がないですから、重箱の隅をつつく様な揚げ足取りが始まり収集がつかなくなります。何とか、この上司を引きずり降ろして、違うボスを担ぎたいと部下は思っているわけですから、質の高いOutputや成果が期待できるはずはありません。”命令”で、自分の方針通りに部下に動いて欲しいならば、仕事ができるのは当たり前で、それでは不十分であり、どこか人間臭いところを部下に披露し、可愛げがないと上手くいかないというのが何人かの上司に仕えてきて思う事です。おそらく、今の上司は”命令”は成立せず、いかに上手く”依頼”し、気持ちよく仕事をしてもらうか?なのでしょうが・・・それだけだとすれば残念です。

投稿者: カズ

長崎在住の作曲やギターが趣味のブロガーです。共感して頂ける皆様と情報交換する事を目的に立ち上げたブログですので、気になる記事がありましたら、ご意見やコメントをお待ちしています。

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