急がば回れの精神

このブログについて

 昨日、ある中堅社員をサポートしていて感じたのが、問題の本質を履き違えて捉え、その問題を誤ったアプローチで解決しようとしているということでした。この社員は元々、仕事の優先順位の付け方に問題があり、40歳を目前にしても、なお、この弱点を克服できず、毎日、多忙な日々を送っています。言い方を変えれば、人が良いのか、他人に仕事を任せることにトラウマがあるのか、優先順位に迷うほど、仕事を抱え込み過ぎるというのが弱点とも言えます。とにかく、いつも時間がなく、余裕がないため、知り得た情報を鵜呑みにして、依頼先や依頼元の都合のよい理屈に振り回されているという感じなのです。一時的に仕事を取って他の人にばら撒き、負荷を下げてやるとどうなるかと言えば、自分の手に残った仕事を必要以上に深掘りするため、今度は数としては少ない仕事を忙しくしてしまうわけです。

 彼の仕事の要領の悪く、時間がないことは、今日のブログの主旨ではなく、時間がないことで問題の本質を見極める余裕がないという話です。これが間違っていると後戻りの多いピントのずれた仕事をすることになり、ますます、時間がなくなるという負のスパイラルの陥ってしまいます。例えば、ある仕事の見積を依頼され、設計部門か、あるいは製造部門のあなたがコストを出し、そのコストに利益を乗せて営業部門がお客さんへ見積金額を提示したとして、その金額が高過ぎるからこの予算に入る様に何か考えて下げて欲しいと言われたとしましょう。この場合、普通、営業部門は、まず、設計部門や製造部門で努力してコストを下げることを要求するかもしれませんね。しかし、その解決方法が問題の本質を捉えているのか?という話です。

 例えば、製品の材料コストは妥当な金額なのに、量産できている製品にも関わらず、新製品をリリースするかのような設計費や開発費を積んでいたというのが問題ならば、そこを削らなければなりません。あるいは設計から製造まで全く妥当なのに、高い輸送業者やルートを使う想定で見積もっていたことで輸送費が高いということならば、それが問題であって、設計費や製造費を一律、下げろというのは間違っていますね?それは輸送ルートや業者の選定をロジスティック部門にやり直してもらう必要があります。オーバスペックというのもよく問題になる話でお客さんが元々要求していないことを勝手な解釈や自社の都合で織り込んでいたり、お客さんが自分達で対応できると言っている工事の情報がうまく伝わっておらず、余計な現地工事費を乗せているならば、今一度、営業部門がお客さんがこの製品に求める必要最小限の機能や必要な工事をしっかり聞き取ってから削る部分を見極める必要があります。

 平時に冷静に考えれば、当たり前じゃないかとみんな言うのです。私が言いたいのは、他社より早く見積を出したいという様な時間的制約がある場合に問題に対する誤認が起こるということです。ここで、話は時間に戻るのですが、いくら急いでいても”問題の本質を見極められるだけの余力は残す事”を肝に銘じて期限設定をして欲しいということです。私の経験上、急ぐべきではなかったことを急いだ場合、ほとんど後戻りが発生して、こちらが元々想定していた以上の時間をリカバリに費やしています。つまり、適切な検討時間をもらって進めていた方がリードタイムは短かったと思うことばかりです。たいていの場合、我々は数学の問題を解くような仕事をしているわけではありません。必ずそこには複数の人が関わり、複数の利害の中で仕事をしている関係上、パターン分けなどほぼ不可能な多種多様な問題解決を求められているといっても過言ではなく、その都度、その都度、問題の本質を正確に捉える必要があります。しっかりと考える時間は確保しましょう。

投稿者: KAZU

生まれも育ちも長崎で長崎在住のブロガーです。仕事はエンジニアで普通のサラリーマンでブログです。このブログは主に3つのカテゴリーで構成していて1つは仕事術や図解などノウハウブログ、もう1つは自身や目標を立てて取り組んでいる事などを紹介したチャレンジブログ、そして最後は万年筆、Mac、ギターなど私の好きなものを集めたホビーブログです。

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