独学術

前回の投稿で”知的生活とは程遠い生活”について反省の意味も込めて書いてみました。書きながら、あるいは後で読み返してみて、”やはり、このままではダメだな”と改めて思い、何か自分のネジをもう一度、巻き直してくれる本がないか?と書店で探していたところ、第一刷:2012年9月15日、第5刷:2018年9月10日発行の”独学術”というやたらシンプルなタイトルの本が目に留まりました。白取春彦さんという66歳の評論家/翻訳家で、ドイツ語、哲学、宗教等をご専門とされている青森県出身の方でした。元々、こういうノウハウ本には惹かれるタチなのですが、あまりにも、探していた時の心境にドンピシャだったので、通常、Amazonで中古本を探し、届くまで数日待つという事で節約するのですが、それもせず、1,000円(税別)でさっと購入しました。まず、導入部は自分で疑問を持ち多くの本を読んで解決していく独学とテキストの書かれている事を普遍の知識と捉え、疑いもせず、半ば暗記し、そこにある手法にのみ固執して問題を解く様な学習の違いを説明しており、とにかく、借りた本ではなく、自分でお金を出して本を買って読む事を勧めています。この章でピンときたのは、独学のテーマは”疑問を持てるほど興味の沸いた事”でなければならないと示唆しているいう事。英語も大学の専門教科も”英語は2年間の英会話スクールに、専門教科は大学、大学院に投資して、一応、身につけたのに、投資に見合う活かし方を、社会でできていない。もったいない”が動機になっている為、それは決して”疑問を持てるほどの興味”が動機になっていないということ。また、英語は特に”人前でペラペラと話せたら格好が良い”、逆に”海外の仕事をしているのに話せないのは格好が悪い”という、幼稚な動機であり、まぁ譲っても、”仕事に必要だから、最低限、やらざるを得ない”という程度のものです。せいぜい、TOEICで600-700点の当たりをマークできていれば、つまずきながらでも、うちの会社で海外の仕事をやる程度ならば十分です。好きなテーマははっきりしているのです。時空や次元、数学、天皇の歴史、日本人のルーツ、未解決の古代ミステリー、そして、おそらく英語を多読する事になるCIAが公開しているX Fileです。それに絞る事にしました。最後から2番目の章に外国語の独学法についても解説されていますが、懸念していた通り、会話より、コツコツと読む事が推奨されていました。一語一会を大事にし、その一語の意味を辞書(多分、書かれてはいないがここは英語の場合は英英辞書だと推測)を噛むように読み、徹底的に意味を知る・・そんな時間を費やせるかよ?と昔の私ならば思っていたはずですが、独学は”急いては事を仕損じる”がポリシーです。いい加減な知識でわかった様な顔をして、誤魔化して進める事を渡辺先生も厳禁とされていました。白取さんも同じことを書いておられると思いました。この英語も学ぶではなく、好きなテーマに繋がった英語読解、好きなテーマを共有したい人との英会話や英文メールに繋げられたらいいなと思います。さらに、飲酒を常習するのは、全くの無駄時間と釘を刺されており、ここは、反論の余地なし。もうきっぱり絶つことに決めました。この本は独学や知的生活に憧れながらもなかなか実行できない人に喝を入れるには最適です。ぜひ、読んでみてください。

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