50代こそ自分でOutput

 歳を取ると会社でも家庭でも大抵のことは許されて、我慢や無理をするということをしなくて済む様になります。40歳未満の人は信じられないだろうし、40代でも半信半疑な人もいらっしゃるかも知れませんが、さすがに50歳をすぎると、だんだんそうなのか・・と思う様になる人も多いはずです。まぁ自営業の方はちょっとわかりませんので、サラリーマンや公務員の方々に限定しておきます。いわゆる未だ根強く残る年功序列且つ学歴主義の組織の中で早い人は18歳-24歳、中には、中卒や博士課程の方もいらっしゃるかも知れませんが一応、高卒から大学院卒の年齢で普通に就職し、働いてきた人達ということです。私は1年留年していますので、25歳で就職しましたが、ここから、再婚した38歳までは、何がなんだか自分でも立ち位置がよくわからない、目まぐるしい日々で、会社と家を往復する生活でした。会社と家と書きましたが、この中の10年ぐらいは長崎ではない他県や海外の長期出張先が含まれています。そして管理職やあるプロジェクトのマネージャなどを任されると、明らかに仕事の中身が変わり、使われる側から使う側に変わったのを実感しました。ついこの前まで、その立場に向かってよく発していた”現場を知らない人間ども”に自分も成り下がった瞬間でした。13年間の苦労が報われたなんて思いませんでした。だんだん、組織に縛られ身動きが取れない、自由な発言ができない様な感覚もあり、いわゆるミュージシャンが路上からインディーズ、インディーズからメジャーになり、売れ筋の曲ばかりを個性度外視で書かされる、あの感覚に近いかも知れません。死に物狂いで徹夜してでもやりあげる気概、これは俺にしかできない、俺の手柄だという様な野心・・この野心こそが誤解を生みました。”これは俺にしかできないこと”を見せつけて格好をつけたかっただけ。その先を望まないし、ましてやお金の為なんかではなかったのに、勘違いされていました。きっと出世したいから、あんなに頑張っているんだろうと。40代は、その裏を演じ続けた10年でした。人が横でどんだけ苦労していようが見て見ぬ振り。自分の仕事が終われば、まるでダメな公務員の様にきっかり17:00に上がる。自分の部下が頑張っているのに、おきざりにして帰る。”裁けないのはお前の力不足。できないならば、やらなくていいから、俺にその仕事を渡し、お前が管理者やれば”と心ない言葉を発して傷つけたこともあります。しかし、この10年間の会社をある意味、そでにしたことで、同業者の妻も仕事を継続できたし、幼かった娘が愛に飢えずにすんだのも事実です。40代を、もし、私が会社人間を続けおり、その影響で妻が仕事を続けられなくなる様な働き方をしていたら、おそらく、今の様な、余裕ある生活や老後の展望は無かったと思います。男がある程度の家事をやるのは当たり前と言い切ることに当時は驚かれましたが、今ではそれは共働きでなくても、当たり前になっているはずです。そもそも、結婚し、子供ができたら、女の方が優秀でも、子供や男の世話をするために仕事を辞めなければならないというのは、間違っていると昔から思っていました。逆に男が家事が得意ならば家事をやれば良いという考えです。しかし、私の世代は、男が外で働き、女が家を守って育児+家事を担当するのが当たり前という考え方の親に育てられた世代で、そういう世代の残党の様なものです。そして50代。40代で人を使うことばかりに慣れきっている同世代の人は、ここで好き勝手にやろうとします。40代で指示側の立場も与えられ、その立場で20-30代と変わらない様な働き方をしてきた人なのですが、私の様に中休みがないため、その反動は大きく50代で老害となって現れます。ここまで、頑張ったんだからもういいだろうという感じです。私はあえて逆を行なっています。他の50代が疲れた、もう辞めたい、少し軽い仕事にしてくれ・・そのくせ、俺をリスペクトしろと権利ばかりを主張するのに対して、できるだけ自分の手作り、かつ、人に指示せずに、自力でOutputを出すことを心がける様にしています。理由はその方がCoolだからです。すでに娘も手を離れ、どちらかと言えばお母さんである妻への相談事が増える為、父親としての役目は主に資金調達と進路相談。どちらかと言えば親の介護を考える歳になりました。在宅勤務がしやすいムードになったのはコロナで苦しんでいる方には申し訳ないですが、ありがたいことです。50代に求められるのは元部下であった管理職が楽になる様な動きと、できるだけ人に頼らず、自分でOutputを出すこと。加齢の最大の敵は老婆心から小言が増える事なのですが、私も同じです。しかし、これを抑えられる様に修行をしたいと思っています。

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