図で考える習慣

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 以前も図解に関する本をいくつか読んだのですが、久しぶりに新しい本を読みたくなって、初版が2020年7月30日で東洋経済新報社というあまり聞きなれない出版社から出版されている平井孝志著 ”武器としての図で考える習慣”を買って読み始めました。著者は東大 大学院 理学系研究科を卒業しており、その後、マサチューセッツ工科大学へ留学、早稲田大学で博士号を取得している様です。Dellやスターバックスコーヒーのコンサル経験があり、現在は筑波大学大学院の教授をされています。筑波大学のH Pによれば1965年2月生まれとあるので、私より2歳年上になります。この本はメトロ書店で立ち読みして、一発でビビッときて、Amazonの中古を待てないと思ったので1,760円(税込)出して即買いしました。

 まず、色々なテクニック以前に図を書きながら考えるメリットについて序章で説明しているのですが、大きく以下の点に共感しました。

  1.文章で書くとわかりにくいことが俯瞰で見て一発で理解してもらえる。

  2.図は絵ではなく、決して、絵心がないことを悲観しなくても良い。

  3.情報量が限られているため、ポイントを押さえる力を求められる。

 作者はプレゼンソフトでお馴染みのPower Pointについては懐疑的であり、プレゼンをするのに効果的なソフトではあるものの、スライドを作る過程はむしろその見栄えの方に神経を使いがちになるため、問題を解決するツールには向いていないとい意見の様で、ホワイトボードか紙(ノートでも良い)に手書きで思考していくことを推奨しています。この点は全く同感であり、思考するツールとしてiMindmapは有効だと思いますが、Power Pointって結論の見えているものを人にわかりすく、あるいは美しいビジュアルで表現するプレゼン専用のツールだと私も思っていました。そう思いながらも、手書きで何か原稿が残っているか?と振り返れば、相当数のプレゼン資料を作ってきたにも関わらず、そんな思考の形跡は残っておらず、深い思考をして作ったものではない資料ばかりです。要は考えの纏まっているものを資料しただけで、持論をただスライドにしたというだけの話。少なくとも仕事では深く思考することが減っており、おそらく、それは、年齢や立場も上がって、自分の意見を真っ向から否定する人が年々減ってきて理論武装して議論に臨む機会が減っていることに関係していると思います。

 テクニックとして使える図解の基本形として2次元の概念図を紹介しており、全部で4つあります。こういう絵すら手書きで書いて貼り付けず、手っ取り早く写真を貼り付けているところが、すでに失格なのですが、ちょっと時間もないのでご容赦ください。たった、これだけの絵を使い分けるだけで問題解決の糸口が見えてくるなんてすごいと思いませんか?詳しくは本を買って読んで頂きたいですし、内容を詳しく書くわけにはいきませんが、私がこれから図解で思考したことはどんどん、このブログでアップしていくつもりです。

図解の効果

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 人は自分が考えていることを自分の考えている通りに理解してくれることは、まず、あり得ないと考えておいた方が無難と思う様になったのは40代半ばからでした。それまでは、こんなに手をかけて文章にまで起こして説明しているのだから、理解していないはずはないと思っていたし、ある時は、この問題を解決するには、誰が考えてもこのアプローチしかないのだから、そこまで、このアプローチを丁寧に説明しなくてもわかるだろうとたかを括っていたのです。細かく説明している暇などないので、とにかく、やってみて、現場で出てきた現象を見て次を考えろという感じで人を強引にリードしていた感じですかね。しかし、私のこのリードに対して、人は強引な私に判ったふりをしてついてきてくれていたか、話半分で聞いて、独自に期待しないアプローチで進めているかのいずれかであることが漸く、40歳を過ぎた頃に気づいたということで、私の考えを100%とは言わないまでも、おおむね理解し、賛同して協力してくれていた人は今から思えば少なかったのではないか?と予想するのです。おおむね理解するためには、まず、そこにある資料を読み、説明を聴こうという態度にならなければ、スタートにも立っていないも同然です。何十人かが、めでたく、そこからスタートできたとしても、だんだんと私の説明を聴くのが辛くなり、あるいは、だんだんと聴く気が失せる説明だったりすれば、1人、2人・・とこの静聴マラソンから離脱していくわけです。当然、この離脱した人たちは何とかスタートはしたわけですから、私の提案に協力はしてくれるものの、もはや、それぞれが勝手な解釈をしだし、”わかりました。やってみます。”と質問もなく、自分の仕事に展開します。もっとタチが悪いのは、私を尊敬したり、極端に怖がっている人たちで、全く理解していないのに”ラジャー。どこまでもついていきます”という態度の人たちです。憎めないのですが、ほとんどが期待しない結果を出してきます。

 私がこれを悟った時に、なんとか一目瞭然、誰がみても指示がわかる様な説明の仕方はないだろうか?と悩みました。悩んだ末、行き着いたのが、図解でした。ホワイトボードで説明する際に四角や丸などであるブロックを括ったり、それらを線で結んだり、する単純なフレームワークをどんなに単純な説明や指示でも添えることでした。例えば、次の様な文章があったとします。

 (例文)A社のパソコン(PC)にOffice365インストールするにはOSは必ずWindows10を選ばなければならないが、一方でB社のPCであれば、Windows XP以上のOSであれば可能なので顧客XにはA社PCを顧客YにはB社PCを推奨し、顧客ZにはすでにWindows 7 でA社PCが稼働中なのでOSをWindows10にアップグレードしてOffice365を推奨する提案にしたい。

 おそらく、人はそれぞれ頭の中に自分なりの絵を描いて情報を整理し、この様な文章を絵として理解しようとしているとMindmapを発明したトニーブザン氏は説明しています。トニーブザン氏のみならず、情報系や脳科学系の学者たちは同じことを言うと思いますが、私はこの程度の文章をみんながバラバラに解釈するなど考えられないと思っていたのです。もちろん、PCに全く触れたことがない人がこの文章を解釈できないということは除きます。しかし、文章では最初、理解して読んでいても、文章が長くなればなるほど、登場人物や事象の関係性が増えれば増えるほど、誤認する確率が上がるというのです。”あれ、Windows7の顧客は・・A社だっけ?え?A社はPCの会社だった・・”みたいな。これを見直したいとき俯瞰的に見て短時間で整理するには以下の様な絵を添えておけば良いことがだんだんやってみて判ってきました。