Macintoshというコンピュータ

 私は2006年にAppleがPower PCからIntelのプロセッサに完全シフトして以来、Mac OSだけではなく、BootcampでWindows OSも載せられる様になった事でMacintoshというWindows PCとは一線を画した個性あるコンピュータは無くなったと思いました。私は2005年ごろまでPowerbook G4を愛用しており、Windows版とは見てくれの違うPower Macでしか動作しないMac版Officeを使っている事やそこに美しいフォントが揃っている事等、自分はMacintoshという人とは違うコンピュータを持っていて、それを仕事にも趣味にも使っているんだという自負がありました。私は人があまり持っていないものを持ち、それを実用的に使いこなしたいという拘りが強い人間です。今の様に情報セキュリティがうるさくなく、個人のLaptopを会社に持ち込んで仕事をして良かった時代は大半がWindows PCで仕事をしている職場で本体はスタイリッシュでマウス1つとっても美しいフォルムを持つMacintoshで仕事をしている自分をクールだと思っていたし、それもモチベーションの1つになっていました。そのMacintoshにWindowsが載せる事ができ、画面はWindowsのDesktopと何ら変わらない、Windowsのアプリもそのまま動くとなってしまうとそれはもはやMacintoshではなく、Windows PCじゃないか?と感じる様になってきました。もちろん、Mac OSは引き続きリリースされ、Mac OSで動かしている限りはそれは誰が見てもMacintoshであり、Mac版Officeもあの美しいフォントも健在なのですが、でもそれありきではなく、”Windows PCにも私はなれます”と言われた途端、何か自分の彼女だった女性が自分だけのものではなくなり、みんなが愛でる事のできるアイドルや女優になってしまった様な感じだったのです。今までは清楚で奥ゆかしかった女性が急に派手なメイクを覚え、衣装を身にまとい、万人に愛される様になった。そんな感じもありました。そして、あれから、もう14年が過ぎました。もちろん、これは私の受けた印象であって、Macファンの誰もがそうは感じなかったと思います。Intel プロセッサに乗り換えたことで性能は各段に向上し、できる事も増え、時代に取り残されずに済んだのだから、良かったじゃないかと思った人も多いでしょう。しかし、ついに2020年内にAppleシリコンが搭載された新型Macがリリースされ、そこから2年間でIntelプロセッサとはお別れするというニュースが入ってきました。Bootcampはサポートされておらず、Windowsを載せる事はできなくなります。再びAppleシリコンでしか動作しないMac専用のソフトも逐次増えてくるだろうし、それが熟した頃にはハードとソフト一体で真にMacintoshと呼んでも差支えのないWindows PCとは一線を画したマシンが生まれる事でしょう。このニュースを知るまで、私はMacbook Pro 16″かiMac 27″かを近々、購入しようとしていました。しかし、私は買うのを止めました。私が本当に欲しいのはMacintoshという事に気づいたからです。今から非常にワクワクしています。

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